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殺鼠剤の抵抗性
殺虫剤の場合には、長期間同一の薬剤を連用すると、昆虫の集団が淘汰され、強者が生き残り繁殖していく結果、著しく抵抗性が増す事実が確認されています。
これと同様な経過を殺鼠剤に当てはめてみると、ある殺鼠剤に元来強い遺伝的要素を持った個体(ねずみ)が集団中に存在する場合、長期間同一の殺鼠剤を使用していると、強い遺伝的要素が集団中に濃縮される格好となり、いずれその集団は強い個体だけで占められてしまいます。
このような意味の殺鼠剤抵抗性は、日本では現在まで全く見出されていません。
これは、ねずみの繁殖能力がハエや蚊と比較して遥かに小さいという事実にもよるでしょうし、また一方で効果的な駆除が継続して実施されていないという現状にもよります。
いずれにしろ、抵抗性の増大は、この先の可能性として考えなくてはならない問題です。なお、イギリスでは1965年にワルファリン抵抗性のハツカねずみが数箇所で確認されています。
次に、致死量い達しない殺鼠剤を口にしたねずみがその薬剤に強くなり、通常の致死量では全く効果がなくなることもあります。
前述したような抵抗性は、代を重ねて初めて、その集団が強くなるのであり、これは、その1代の間中に強くなるので、両者では全く意味が違います。
後者につきましては、前者の”抵抗性”と区別するために”耐性”という風に呼びたいです。この耐性はアンツウにおいて時おり見られます。
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