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ねずみ集団生活とねずみ行動圏2
ドブねずみでは200mに及ぶものもありますが、ハタねずみ亜科の行動圏は、ハタねずみで540㎡、スミスねずみで1000㎡、エゾヤチねずみが540㎡と、その殆どが20~30m四方に収まっています。
ドブねずみのように雑食性の種類では、草食性のものと比較して広い行動範囲をとるのが一般的ですが、それでも東京の銀座のような常時多量の食糧が集まる場所では行動圏は極めて狭くて済むと言うことです。
逆に言えば、食糧の豊富な地域では、その中に住むねずみの数も非常に多くなります。
このいい例がよく言われるササの実の結実とハタねずみの発生の関係です。ササの実が一斉に結実した年では、そのなわばりは巣を中心とした僅か1㎡程度に収まります。
次々に巣で成熟していくねずみは、自分達の地域内の餌が少なくなると、新しい土地を求めて移動します。これを俗に分散と呼んでいますが、分散には2つの理由が考えられます。
1つは前に述べた「過剰密度」による場合です。
もう1つは一時的に密度の均衡が保てなくなった場合です。
一時的というのは、駆除などによってある地域の生息密度が極端に低下するような場合ノことです。
このような場合では地域内の生息密度に不均衡が生まれ、そのために密度の高い地域に生息するねずみが密度の低い地域に移住するという現象がおきます。
移動したねずみは、だんだんと生息密度を上げていきますが、元の密度にまで回復するまでの速度は、当然一時的に空間となった地域の広さに関係し、広ければ広い程回復速度はゆるやかだと考えられています。
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