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ねずみ集団生活とねずみ行動圏
ねずみを1匹ずつ個別にして観察した場合のねずみの行動などから、自然集団の動態を直接に類推することは、かなり困難です。
ねずみ駆除を行う場合においては、ねずみたちの行動を社会集団として把握しておくことが重要な意味を持っていて、さらにそれは必要なことになります。
普通、ねずみの個体群の増減は繁殖、死亡、移動の三つに支配されています。繁殖と他からの移入はその数を増加させることになりますし、死亡と移出は減少させる働きをします。
この増減に影響する環境要因は、食物と住処が主なものであり、この要因に前に述べたような様々な因子が含まれ、基本的にある一定の密度が保たれています。
ですが、密度には一定の限界が存在し、ある程度以上には増加することはありません。
したがって外部から何らかの力を与え、この上限をどのようにして下げるかが駆除の基本となることはいうまでもありません。
生後一定の発育段階に達したねずみは、新しい土地を求め移住し新しい巣を作ります。そこで自分達の食糧を確保するために、ある一定地域内に他のねずみを侵入させないようにします。
これをテリトリーと言います。いわゆる”なわばり”のことです。ねずみたちは自分達のなわばりの中に他のねずみが侵入してきた場合、その身をもって必死に守ります。
このなわばりの周りには、それより広い行動圏(ホームレンジ)を持っています。行動圏は主に餌を求め歩く範囲であり、他のねずみとの争いは多少あったとしても、なわばり内ほど激しいものは起こさない地域にあたります。
一般的に同一系統の中ではねずみ同士の間にほとんど争いは起こらないと言われています。このようななわばりや行動圏は、巣を守り餌を確保することが目的となるので、その地域内に存在する食物の密度によって広さが異なっています。
一般的に言えば、ねずみ亜科のものは、ハタねずみ亜科のものに比べ広くなっています。
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